花恋唄
悴む春風に
今にも裂けそうな蕾たち
早すぎる目覚めに
凍えて再び眠りつく
硬く閉ざす扉の奥で
小さく抱きしめたもの
一つでもアノ日の僕の中の僕が
唄えたのなら 受け止めて
愛しさを写した空模様と
行くアテも無く溢れた
幼いため息 心の花を揺らす
訪れた陽射しの
温もり信じきれないまま
窓の外を眺め
冬の唄を紡ぎ続ける
出会えたことに
奇跡を覚え 今以上求められず
朽ちかけた姿と心 浚うフリした
桜が吹き荒れた 花ぐもり
戸惑いを浮かべた空の色を
優しい明日に 染めたら
春の微笑みを唄うことが出来る、と
music.mix:Rine Ohnuki
lyric:Kaede Nagamura
vocal:Rei Hino